伊藤智佳子さん
(岩手県出身トマト白子町)
令和3年6月就農

新規就農者

東京で電気技術者として働いていましたが、トマトでの農業経営者を希望して千葉県主催の就農相談会を訪れ、長生農業独立支援センターのブースで相談した結果、トマト産地として栽培技術が確立し、ブランド力のある長生地域での就農を希望して白子町で 1年間にわたり研修を行いました。
研修終盤に白子町に栽培施設が確保できたことから令和3年6月に就農し、高品質トマト生産の難しさを痛感しながら、栽培に勤しんでいます。

就農を希望した動機・きっかけ

会社勤務を続けてきたが経験を経るに伴い独立して経営者として進みたい気持ちが強くなり、独立して将来食べていける確率の高い業種として農業を選択しました。

就農地を選んだポイント

農業の中でも単価収益が高く経営の安定が見込める確実性があると思いトマトを選択しました。
長生地域は「ながいきブランド」で国内でも有数のトマト産地となっていて、高い栽培技術とブランド力があると考えて就農地に選びました。

現在の経営内容・目指す経営

白子町にトマトの空きハウス(1,000㎡)が見つかり借りることができました。
関連する農機具類もほぼ一式借りることができたので、ハウスの簡単な補修を経て令和3年6月に栽培を開始しました。
数年後には20a程度の栽培をするトマト専門農家を目指します。

就農時に苦労したこと

2本仕立トマト8段ハウス10aで栽培中(R4.6.22現在)で、午前中は大忙しです。
収穫ピーク時の作業が一人では大変。(岩手から両親を呼ぶことを考えている)

就農に際して役立ったこと、
良かったこと

白子町の2軒のトマト農家で1年間、長生農業独立支援センターのカリキュラムに基づいた実践研修を受けて、研修先の生産者から受けた実践に即した内容は素人の私には戸惑うことも多くありましたが、栽培に踏み出す大きなステップとなりました。
収入面では会社員時代より苦しいですが、何が起きても責任は全て自分なので精神面では圧倒的に楽です。

新規就農を志す後輩へのメッセージ

農業は空の下での仕事なので、サラリーマンよりは精神的には良いのですが、体が資本の仕事なので健康には気を付けましょう。
また、病害虫を甘く見てはいけません。甘く見たつけは5倍になって返ってくると思って下さい。
私は1作目の失敗を教訓に週1回の消毒作業を組み込みました。
トマト栽培は春トマトの栽培からをお勧めします。
春トマトは収入はそれほど多くはないですが、リカバリーができるのに対して、抑制栽培は失敗すると全滅する危険があります。

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